かにと言えば、肉厚のぷりぷりな脚や爪に詰められた身や濃厚な味噌が人気ですが、甲羅を捨ててしまう人が多いようです。
実は甲羅は再利用することができ、様々な調理方法で美味しく味わうことができるのです。
使い方がわからず、そのまま捨てるようなもったいないまねはやめて、余すことなく利用しましょう。

まずは、再利用の前に甲羅を外す必要があります。
かにには多くの種類があり、通販サイトではタラバガニやズワイガニが目立ちます。
しかし、どれも基本的な方法は同じです。
種類によっては甲羅や殻にトゲがあり硬いものもいるため、怪我を防ぐために軍手をしておくと良いでしょう。

甲羅を外すためにかにを捌きますが、置くときは甲羅が下になるようにしてください。
お腹側を確認し、ふんどしと呼ばれる前かけ部分を取り除きます。
取り除いた部分に指を入れ、他の部分が傷つかないよう丁寧に甲羅を剥がしてください。
味噌や卵がある場合、スプーンやフォークで取り除き別の容器に移して保存します。
甲羅の準備ができれば、好みに合わせて調理するだけです。
ジューシーな身や濃厚な味噌や卵とはまた違った一品は、食卓を鮮やかに演出します。

旨みを引き出すためにできる最もシンプルで簡単な方法は、甲羅焼きです。
甲羅の部分に味噌を入れて、みりんとお酒を大さじ一杯ずつ加えてください。
次に中身をよく混ぜて、網の上に乗せて加熱します。
ふつふつと甲羅の中が煮立ってきたら、甲羅に焼き目が付いていないか確認します。
焼き目は多い必要はなく、ほんの少し確認できたら問題ありません。
味付けは不要であり、そのまま食べてもとても美味しく濃厚です。
中にかにの身を加えれば、さらに味わい深くなります。

甲羅には旨みが凝縮されているため、出汁を取るのにも使えます。
香りが良く、絶品といわれています。
取った出汁は利用方法も多く、味噌汁や雑炊にして楽しむかに好きも多いようです。
方法も簡単であり、適当な大きさに切った甲羅を用意してください。
一緒に殻もあると、より旨みを出すことができます。
それらを長ネギと一緒にフライパンで炒め、少量の酒を足します。
さらに一時間ほど加熱すれば、濃厚な出汁の完成です。

かに好きの間では、甲羅こそが最もかにを美味しく味わえる部位だとも言われているようです。
どうすれば良いかわからず今までただ捨てていた人は、これからは有効活用して旨みを堪能すると良いでしょう。
甲羅を使ったレシピは以外にも多く、料理好きな人はより楽しめるはずです。